3つのAppleデバイスを同時に充電できる『Anker 3-in-1 Cube with MagSafe』使用レビュー

4.5
ワイヤレス充電ステーション「Anker 3-in-1 Cube with MagSafe」の開封写真 ガジェット

デジタルデバイスが増えると、その分、充電器や充電ケーブルの数も増えて鬱陶しいと感じることが多い。

そうした機器類をすっきりまとめらるアイテムがないか探していた折、Ankerから一台で3つのデバイスを充電できる充電器が出ていたので購入してみた。なかなか使い勝手が良かったので紹介しよう。

ワイヤレス充電ステーション「Anker 3-in-1 Cube with MagSafe」の開封写真

どんな充電器なのか

サイコロのような形をしたこの充電器は『Anker 3-in-1 Cube with MagSafe』という製品。

ワイヤレス充電ステーション「Anker 3-in-1 Cube with MagSafe」の本体機器
正面イメージ

MagSafeに対応したiPhoneをはじめ、Apple Watch、AirPodsの3台を同時に充電することができる。大きさは一辺が約6cmほどで、こんな小さなボディの中に3種類の充電器を内蔵しているとはなかなか驚きではないだろうか。セッティングはとても簡単。付属の電源アダプタをコンセントに繋いでUSB Type-Cのケーブルを接続するだけだ。

ワイヤレス充電ステーション「Anker 3-in-1 Cube with MagSafe」を電源アダプタと接続
後ろにケーブルを差すだけ

iPhoneの充電の仕方

iPhoneの充電方法は本体の上に乗せるだけ。カミナリ形のワイヤレス充電マークがあるので分かりやすいと思うが、近づけるとマグネットでピタッと吸着して充電が開始される。

ワイヤレス充電ステーション「Anker 3-in-1 Cube with MagSafe」のiPhone充電場所
ここにiPhoneを乗せる

また、充電器の上の方をつかんで片側を持ち上げると、最大60度の角度まで傾けることができる。充電面を傾けてもiPhoneはマグネットで吸着されているため落ちることがないほか、画面の向きを縦横好みの向きに変えて充電したまま操作することが可能だ。

iPhoneの充電面は傾けることができる
充電しながら動画の視聴も可能

マグネットの吸着力は結構強い。iPhoneを取り外す時にはまっすぐ引っ張るのではなく、捻りながら引っ張ると簡単に外すことができる。

AirPodsの充電の仕方

iPhoneの充電面を傾けると、その下から平らな面が現れるのだが、そこにもワイヤレス充電マークが付いている。

iPhone充電場所の下にAirPodsの充電スペースがある
こんな所に充電マークが

実はここがAirPodsの充電スペースだ。AirPodsをケースに入れたまま置くと充電が開始される。

ワイヤレス充電ステーション「Anker 3-in-1 Cube with MagSafe」のAirPods充電スペース
AirPodsケースの充電場所

スマホの充電台を傾ける角度が浅いとAirPodsを置くことができないので、一度適切な角度に調整したらそのままにしておくと良いだろう。

AirPodsを充電する様子
充電イメージ

Apple Watchの充電の仕方

スマホ充電面の向かって右の側面を見ると、隠しボタンのようなものがあるのが分かるだろうか。

Apple Watchの充電モジュールの収納場所
見るからに何かありそうだ

ここをぐいっと指で押し込んでやると、中からApple Watchの充電台が現れる。そこにApple Watchを乗せれば充電が開始される仕組みだ。

ワイヤレス充電ステーション「Anker 3-in-1 Cube with MagSafe」のApple Watch充電スペース
Apple Watchの充電台

充電台を隠したい時は再び奥まで押し込むと充電器本体の中に収納することができる。

使用メリット(良い点)

この充電器の良いところは何と言ってもケーブルが1本しかないところだろう。通常3つの端末を充電するとなるとその分ケーブルも増えてしまうため、邪魔になってしまうし見栄えもよくない。それが一箇所にコンパクトにまとめられるのだからすっきりする。

iPhone、Apple Watch、AirPodsの3台を同時に充電する様子
充電ケーブルは1本だけ

また、使わない時は立方体の形にできるので突起物がなく、旅行などの際に持ち運びがしやすい。

実際、筆者は旅行に持っていったことがあるが、3つ分の充電器とケーブルを持っていくことに比べたら遥かに楽で、荷物の中から充電器を探し出すのも簡単だった。充電器の重さは約410gあり手に持つとそこそこ重量感はあるが、スーツケースの中に入れてしまえば重さが気になることもない。逆に小さなバッグやポーチに入れて持ち運ぶようであれば重さが気になるかもしれない。

使用デメリット(不満な点)

購入してから3ヶ月ほど使用しているが、今のところ使いやすさにおいて不満を感じることはない。あるとすれば価格面。定価が21,800円となっており、充電器3つ買ってもお釣りがくるくらいだ。Amazonでは3,000円〜4,000円OFFのクーポンを提供していることが多いので、購入するならクーポンを利用できるタイミングを待ったほうが良いだろう。

注意すべき点

筆者の環境では問題なかったが、Amazonのレビューを見ると端末に装着しているアクセサリーによっては充電に支障が出ることもあるようだ。例えばiPhoneケースの素材や形状が特殊だと充電面と吸着しづらい、Apple Watchのバンドが硬い素材だと台と干渉してしまい上手く充電できない、といったケースなどだ。

充電スピードは速いのか?

公式の仕様ではワイヤレス出力が最大15Wとなっているが、特段速いと感じたこともなければ、遅いと感じたこもないというのが正直なところだ。あくまで3つのデバイスをコンパクトにまとめて充電できるのが本器の特徴。ただし、付属の電源アダプタ+USB Type-CケーブルはUSB PDに対応しているので、iPhoneやAirPodsを急速充電したい場合は直接接続すると良いだろう。

USB Type-Cケーブルで急速充電することもできる
直接ケーブルを挿せば急速充電できる

アップル製品以外も充電できるのか?

利便性の高い充電器だが、Android端末では使えないのか?という点も気になるところだ。
まずスマートフォンの場合、公式に発表されている対応機種はMagSafe対応のiPhoneだけだ。しかし、Qi規格のワイヤレス充電に対応しているAndroid端末であれば、MagSafe化できるアクセサリーを取り付ければ充電できそうだ(実際Amazonのレビューには充電出来ている報告が複数ある)。

また、ワイヤレスイヤホンもQi規格に対応している端末であれば充電可能だ。ただし、充電スペースがそれほど広くはないので、ワイヤレスイヤホンのケースに大きめのアクセサリーをつけている場合は、その状態で充電スペースに置けるのか考慮した方が良いだろう。スマートウォッチはApple Watch以外の端末を充電できるのかどうか分からない。試したことがある人がいれば教えて。

まとめ

というわけで、最後に簡潔にまとめると『Anker 3-in-1 Cube with MagSafe』は、以下のような人には高い利便性を感じられるのではないかと思う。

・iPhone、AirPods、Apple Watchを使っている
・充電器やケーブルの数をとても減らしたい
・充電スピードはそこまで追い求めていない

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