フタ付き・持ち運びやすい・洗いやすい、象印のコーヒータンブラー「SX-KA30」使用レビュー

3.5
日用品

これから寒さが本格化していく季節。毎年この時期になると、ホットコーヒーを快適に飲むことができる容器を物色するのが習慣になっているのだが、今年重視した点は以下の4つだ。

フタ)付きで中身がこぼれない
・洗うパーツが超少ない
・飲み口が大きいのは嫌だ
・飲み口を衛生的に保ちたい

これらの条件に合うものを探した結果、理想に近かったのが象印マホービンの「SX-KA30」というタンブラー。購入して1ヶ月ほど使ってみたので感想を書いておく。

象印の蓋付きコーヒータンブラー「SX-KA30」開封イメージ
ステンレス キャリータンブラー「SX-KA30」

外観デザイン

この製品のカラーバリエーションはヴィンテージローズ(PM)、シナモンベージュ(CM)、フォレストグレー(HM)の3種類あり、筆者が購入したのはフォレストグレー。デザイン性が優れているという感じはしないが、かと言って悪いというわけでもなく、そこそこな感じ。フタの素材は少しチープな感じだ。

象印マホービンの蓋付きコーヒータンブラー「SX-KA30」フォレストグレー
高級感は求めてないので問題ない

容量タイプは300mlと400mlの2種類あり、コンパクトな容器が良かったので300mlを選択。以下の写真は600mlのペットボトルと比較したサイズ感だ。フタの部分が厚いのと底が細いフォルムだからなのか、300mlしか入らない割には大きく感じるかもしれない。

コーヒータンブラー「SX-KA30」とペットボトルの大きさ比較
けっこう大きい

主な特徴

このタンブラーは、フタの「せん」と「パッキン」をひとつにした象印マホービン独自の構造「シームレスせん」を採用している。そのため、使った後はタンブラーの容器とフタを洗うだけでOK。フタを洗う時にわざわざパーツを分解する必要がなく手入れが簡単で、パッキンのつけ忘れによる水漏れも防止できるので使い勝手が良い。

タンブラーのフタの「せん」と「パッキン」が一体化した「シームレスせん」
これが「シームレスせん」

また、タンブラーのフタを閉めた後に開いてしまわないように、ロックすることができる仕組みになっている。水漏れしにくく持ち運びがしやすいので、カバンに入れて職場へ持って行ったり、アウドドアでコーヒーを飲んだりするのにも向いているだろう。筆者の場合は職場でドリップバッグコーヒーを入れて飲むために導入した。

象印マホービンのタンブラー「SX-KA30」にドリップバッグコーヒーをセット
ドリップバッグもセットできる

使用方法

ロックを解除する

フタの前面にロックの留め具が付いているので、それを上から指で押し下げると簡単に外すことができる。

象印マホービンのタンブラー「SX-KA30」のロック解除方法
ここに指を掛けて下ろす

フタを開ける

次にフタの突起物に指を掛けて上に持ち上げるのだが、人によってはやや固くて開けづらく感じるかもしれない。

象印マホービンのタンブラー「SX-KA30」のフタの開け方
フタは上に持ち上げる
象印マホービンのタンブラー「SX-KA30」のフタを開けた後
開けた時にポンッと音がなることも

また、ホットコーヒーのように熱い液体を入れると圧力が高まるのでより力を加えなければならないし、指一本で開けようとすると勢いよく開いて少し水滴が飛ぶこともある。その場合は手でしっかりフタを掴んで力を入れながら開けると良いかもしれない。

飲む

飲みやすさは普通。可もなく不可もなくといったところ。フタの突起物がちょうど口をつける部分に当たるので、閉めている時はホコリなどが付着するのを防いでくれる。これくらいのサイズ感で飲み口をカバーしてくれるタンブラーは意外と少ないため、コーヒーを飲むときの衛生面が気になる人にはメリットに感じるだろう。

タンブラー「SX-KA30」の飲み口はフタで覆われているのでホコリがつかない
この裏側が飲み口になっている

飲み口がそれほど大きくないのも良い。フタ付きのタンブラーは飲み口が全開になっている構造のものも少なくないが、それだと開けるたびに熱が結構逃げてしまう気がする。ホットコーヒーは冷めやすいので個人的にはこれくらいのサイズ感の飲み口が好ましい。

象印マホービンのタンブラー「SX-KA30」の飲み口
ゴクゴク飲むのには向いてない

ただし、タンブラーを急に傾け過ぎると一気に口の中に液体が入ってくるので、熱いものを入れている場合はゆっくりと傾けるようにしないと火傷してしまうので注意が必要だ。構造的に液体の分量が見えないので、どれくらい傾ければどれくらいの量が口の中に入ってくるのか、すぐには感覚を掴むのが難しいかもしれない。筆者の場合は2日目くらいに慣れた。とは言っても、液体の温度が下がっていけば傾けすぎても火傷することはないし、冷たい飲み物の場合はまったく心配する必要はない。

また、飲んでいるとフタが下がってきて、内側に付いているパッキンが鼻に当たって水滴がついてしまうのも気になるところだ。水くらいなら構わないがコーヒーの水滴がつくのは勘弁。コーヒーを飲むには向いてないかもしれないと思ったが、その後、人差し指でフタを押さえながら、残り4本の指でタンブラーを持って飲む方法を編み出したので解決した。

フタを閉める

フタは上から下に押し込んでカチッと音が鳴るところまで閉めるのだが、最後がやや固いのでしっかり力を入れる必要がある。まぁそれだけしっかり密封していると言えるのかもしれないが。

象印マホービンのタンブラー「SX-KA30」のフタの閉め方
フタを下ろしてぐいっと押し込む

ロックする

フタを閉めたら、最後は垂れ下がっていたロックの留め具を上に持ち上げる。こちらもカチッと音が鳴ればロック完了だ。

象印マホービンのタンブラー「SX-KA30」のロックの掛け方
ここはあまり力がいらない

フタを閉めるたびに毎回ロックをかけるのは手間なので、タンブラーが揺れたり倒れたりするような環境でなければ、フタを閉めておくだけで良いと思う。

保冷・保温性能

公式サイトによると、保冷性能は4℃の冷水を入れた場合に6時間後でも10℃以下にキープ。保温性能は95℃の熱湯を入れた場合に6時間後でも54℃以上をキープできるとある。筆者が実際に使った感覚だと、熱々のコーヒーが4時間くらいでぬるくなったので本当ですか?という感じ。ただ、個人的には熱い飲み物を何時間もかけてちびちび飲むことはない。2〜3時間で飲み切る人には気にならないだろう。

洗い方、洗いやすさ

洗い方は洗剤をつけたスポンジでこするだけ。深さは指を入れても底にはギリギリ届かないくらい。説明書には柄のついたスポンジブラシなどの使用が推奨されているが、普通のスポンジでも端っこを持てば底まで届くのでしっかり洗える。

象印マホービンのタンブラー「SX-KA30」の容器内イメージ
凹凸がないので洗いやすい

フタも同じスポンジで丸ごと洗えばOKだ。分解できない構造のフタになっているので、パーツを取り外す必要がなく、洗う手間を極力減らしたい人には大きなメリットだろう。

パーツが1個しかないので洗いやすいコーヒータンブラー「SX-KA30」のフタ
洗いやすい形状ではないが、パーツは1個だけ

なお、食洗機は傷・さび・変形の原因となるため使用不可だ。筆者の場合は極限まで洗う手間を減らしたいので、自己責任でフタだけ食洗機で洗っているが、今のところ問題はない。

まとめ

象印のステンレスタンブラー「SX-KA30」に個人的に感じたメリットは、
・フタ付きで持ち運びしやすい
・パーツが少ないので洗いやすい
・飲み口が覆われているので衛生的

逆にデメリットと感じた部分は、
フタの開け閉めが少し手間
・保温性能はそこまで高くない
・熱い飲み物はコツ(慣れ)が必要

といったところだ。Amazonでの購入価格は執筆時点で2,673円。自分の使い方とマッチていると感じた人は試してみると良いだろう。

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